身近な場所での岩石採集で色々な種類の石が拾えました

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夏休みが来るたびに、自由研究のテーマを何にしようか悩んでいるお子さんやその親御さんも多いかと思います
我が家もその内の一人です。
いきなり「自由」にテーマを選んで「研究」しろと言われも、すぐできる子は少ないような気が・・・。
そして、大人が手伝うのが当たり前になっているような気が・・・。

ロフォ父
ロフォ父

自由研究のテーマはどうするの?

長女
長女

何しらた良いかわからない・・・

それでも、何か本人が興味のあるものをテーマにするのがよいだろうと思い、「何に興味があるの?」と子供に聞いたところ、「石」と言われました。
そこから、インターネットや本を使って石に関する自由研究のテーマとして、どんなことができそうか一緒に調べました。

そして、うちの子が取り組んだのは”岩石採集”
実際、子供に付き合ってやってみたところ、大人の私の方がハマりそうな楽しいものでした。

1.はじめに

近くの山や川にいくだけで、岩石にすぐ出会うことができます

気に留めていなければ見過ごしてしまいますが、岩石はよく見ると色や形、硬さなどがそれぞれ異なっています
宝石のようにキラキラしたものや透明性のあるものや、色々な種類の石が混ざって1つになったもの、食べ物に似た色をしたものなど、思わず名前を付けたくなるようなものもありました。

ChatGPT Image 2025年7月12日 00_03_20.png

2.準備

体一つあれば岩石は拾えます。
ですが、以下のようなものを準備しておくと便利だったりケガ防止になります

◆準備しておくとよいもの◆

  • 仕切りありのプラスチックのケース(百均で入手できました)
  • 軍手
  • 保護メガネ(百均で入手できました)
  • 金づち
  • メモ帳
  • 筆記用具

その他にも、熱中症や日焼け、虫刺され等の対策・準備は十分に!

3.岩石採集に行ってみよう

我が家の場合は、川、山に採集に行きました。

川原には当然のことながら岩石がゴロゴロ転がっていますので、簡単に見つけられます。
山での岩石探しは草木も多くて意外と難しく、少し崖のようになった場所などで採集ができました。

場所選びは本やホームページなどを参考にしました。
実際に各地の川原で岩石採集をしてまとめている本などもあり、近所の川が出ているケースもあると思います。

ちなみに、我が家の場合は数万年前に噴火した山が近くにあり、溶岩の痕跡が見つけられることを期待して行ってみたのですが、まったく見つけられませんでした。
一方で、そこから数キロ離れた川原で溶岩が見つかったりして、「探す場所が大事だな」と痛感しました。

長女
長女

川にはいっぱい石が落ちてたね~

ロフォ父
ロフォ父

山では以外に見つけられなかったね

4.岩石を拾ってみよう

岩石がたくさんある場所を見つけたら、さっそく採集を始めます。
よく見ると色や形から何種類かの岩石ろが落ちていることがわかります。

手ごろなサイズのものを選んで、プラスチックケースに集めていきます。
後で記録するのに、採集場所や日時をメモしておくと整理がしやすいと思います。

あらかじめケースに番号を振っておいて、ノートに番号ごとの情報を記入する方法で記録しました。

※石の採集が禁止されているような場所もありますので、事前確認の上、その場所その場所のルールに従ってください。

5.種類を調べてみよう

岩石を採集したら、どんな種類の石かを調べてみました。
岩石は拾ったままでは表面が汚れていて、本当の姿でないことが多いです。
そんな時は金づちを使って割ってみると、本来の姿を見ることができます

石の種類を調べる時は、ルーペで観察する方法をとりました。
本やホームページなどを参考に分類をしましたが、この方法では「おそらくこの種類だろう」というところまでしか絞り込めませんでした。

なお、その場所でどんな岩石が取れる可能性があるかは、地質図が参考になりました

例えば、
 ・産総研の20万分の1日本シームレス地質図®

20万分の1日本シームレス地質図

 

 ・国土地理院 地理院地図

地理院地図 / GSI Maps | 国土地理院
地形図、写真、標高、地形分類、災害情報など、日本の国土の様子を発信するウェブ地図です。地形図や写真の3D表示も可能。

などでどのような地質の場所かを調べておくと、集めた岩石を分類する時に参考になりました。

6.人に会いに行こう

観察だけではどうしても種類が絞り切れないものがあり、子供からの提案(要求?)で専門家に相談してみようという話になりました。

ロフォ父
ロフォ父

本とインターネットだけでは難しいなぁ

長女
長女

詳しい人に聞いてみようよ

私たちが相談にのってもらったのは玄武洞ミュージアム(兵庫県豊岡市)の館長さんと学芸員さんです。

玄武洞ミュージアム|レストラン&カフェ玄武洞
【玄武洞ミュージアム公式ホームページ】 国の天然記念物「玄武洞」の入口に位置する人気立ち寄りスポット!ミュージアムをはじめテラス席もあるレストランや但馬のお土産ショップを併設。駐車場完備(無料)円山川ミニ遊覧船やかご編み、石のアクセサリー作...

アポなしで突撃したにも関わらず話を聞いてくれ、その後メールでやり取りしながら、ミュージアム所蔵の資料を見せてくれたり、丁寧なアドバイスをくれたりして、候補を絞り込むことができました。

何度も質問に答えてくださった玄武洞ミュージアムの方々には本当に感謝しています。


そして、最終的にこんな感じ(↓)でまとめていました。

7.まとめ

岩石の種類の絞り込みは素人が行うには難しい部分もありましたが、専門家の力も借りて「これっぽいな」というところまで絞り込むことができました

そして何より、元々石に興味を持っていたわが子が、さらに石好きになったのもうれしいことでした。

本当に身近なところに転がっている岩石ですが、調べてみると奥が深く、とても面白いものでした。
地質図などを見ると、その土地がどのように形成されたのかを推測できるうえ、災害などにも関連する情報が得られるように思います。

深めればどこまでも深いテーマですが、単純に岩石を集めるだけでも十分面白いと感じました。

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