苦手だけど、妻が楽になればと思ってやろうとしたんです。
洗濯物を干す作業が、私はどうにも苦手です。時間もかかるし、仕上がりもいまいち。でも共働きで忙しい妻の負担を少しでも減らそうと、その日洗濯物を干しました。
そうしたら、妻から注意が入りました。
「シワになってる」「その干し方やと乾きにくい」
——正直、イラっとしました。
苦手なのに時間をかけてやったのに。妻が楽できるようにと思って我慢してやったのに。「そんな言い方せんでもええやん!」と思いました。
「じゃあやって」——売り言葉に買い言葉
そのまま「じゃあ自分でやって」という空気になりました。
いま思えば、どちらも悪くなかったと思います。妻にとっては干し方のクオリティが大事で、私にとっては「頑張ってやった気持ち」を受け取ってほしかっただけ。でもそのときは、お互いの「当たり前」がかみ合わなくて、ただもめた。
共働き家庭で家事分担をめぐってもめるとき、たいていこういう構図だと思います。悪意はどこにもない。けど、ズレる。
あとで話し合ったら、意外な事実が判明した
しばらくして、夫婦でちゃんと話し合う機会がありました。
そこで初めて知ったのですが——妻は洗濯物を干すのが好きらしいんです。
きれいに干し並べる作業に、一種の達成感を感じるそうで。私がシワシワに干したものを見て、単純に「もったいない」と思っていた、と。
一方、私は洗い物をする方が好きです。食器をきれいにしていく感覚が好きで、黙々とやっていても苦になりません。
「なら最初からそっちをやればよかった」——笑い話になりました。
「得意・不得意」より「好き・嫌い」で分けた方がうまくいく
あの一件から、わが家の家事分担は「好き嫌いベース」に変わりました。
今はこんな感じです。
- 洗濯(ドラム式・乾燥まで)のセットと乾燥後たたむのは私
- おしゃれ着など干す洗濯物のセット〜干すまでは妻
- 平日の料理は妻、休日の料理は私
- トイレ・お風呂掃除は私、部屋の掃除は妻
「得意だからやる」ではなく「好きだからやる」に変えると、お互いに文句が出にくくなります。苦手なことを我慢してやると、どこかで「やってあげてるのに」という気持ちが生まれる。でも好きでやっていることは、あまり不満になりません。
もちろん、好き嫌いだけでは分けきれない家事もあります。でも「まず好き嫌いを聞いてみる」を起点にすると、話し合いがずっとスムーズになりました。
「手伝う」から「担当する」へ
振り返ると、あのときの私は「家事を手伝ってあげている」という感覚だったと思います。だから注意されたときに「やってあげてるのに」とイラっとした。
でも本来、共働きの家事に「手伝う」はないはずです。どちらも当事者で、どちらも担当者。その意識が変わってから、もめることが減りました。
洗濯物の一件は、今でも夫婦でたまに話題になります。「あのときはお互いよくわかってなかったな」と笑えるくらいには、なりました。
家事分担の具体的な決め方・仕組みはこちら
この記事では「もめた話と気づき」を書きましたが、実際にどうやって分担を決めたか・仕組み化したかは別の記事にまとめています。同じ悩みを抱えているご夫婦の参考になれば嬉しいです。

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