城崎温泉と、竹野浜(竹野海岸)。どちらも兵庫県但馬エリアの有名どころですが、この2つが車で20分ほどの距離だと知っていますか?
地図で見ると、間に山があるので遠く感じます。でも鋳物師戻峠(いもじもどしとうげ)を越えれば、距離にして9kmほど、15〜20分。実はすぐそこなんです。
このエリアは私の地元です。地元の人間は城崎に泊まりません。でも、だからこそ言えることがあります——「温泉と海、抱き合わせで遊んだほうが絶対おもしろい」。神戸に住むいまは、子連れで出かける側としてこのエリアを見ていますが、その気持ちは変わりません。
この記事では、神戸など阪神エリアから共働き家庭が子連れで行くときの現実的な行き方と、峠道の正直な注意点、そして竹野浜の子連れ目線のリアルをまとめます。
結論:城崎温泉と竹野浜は「峠を越えれば20分」
- 城崎温泉駅から竹野浜まで約9km・15〜20分(車)
- 間にあるのが鋳物師戻峠
- 温泉に泊まって翌日は海、海で遊んで帰りに外湯——どちらも現実的にできる距離
「城崎温泉に行くなら温泉だけ」「海水浴なら海だけ」と分けて考えている方が多いのですが、この2つはセットにできます。ここが、この記事で一番伝えたいことです。
神戸から但馬エリアへの行き方3択(2026年7月時点の目安)
①車+高速道路:約2時間30分・片道3,000円ほど
もっとも現実的なのがこれです。城崎の手前まで高速道路が通っているので、そこまでは一気に走れます。高速代は片道3,000円くらい(時期・車種・ルートで変わります)。
子連れなら、途中のサービスエリアで休憩を入れる前提で計画すると気がラクです。わが家は車を持たずカーシェアで遠出することが多いので、長期連休のカーシェアの記事も参考にどうぞ。
②車+下道:3時間ちょっと
高速代を浮かせたいなら下道。ただし30分ほど余計にかかるので、子どもの機嫌と相談です。
③電車:約3時間・乗り換えなしの特急あり
意外と知られていませんが、乗り換えなしで行ける特急があります。所要は約3時間。運転が不安な方や、渋滞を避けたい方には有力な選択肢です。
ただし現地での移動は車がないと厳しいのが正直なところ。城崎温泉街だけなら徒歩で回れますが、竹野浜まで足を延ばすなら、レンタカーやバスの時刻を事前に調べておく必要があります。
車がなくても回れる?周遊バス「たじまわる」という手も
「電車で行くと現地の移動が…」という問題に、ひとつ選択肢があります。竹野観光協会が紹介している周遊バス「たじまわる」です。
紹介によると、土日祝日限定で但馬を周遊するバスで、JR城崎温泉駅から城崎マリンワールド → 竹野浜海水浴場 → 切浜海水浴場 → ジオパークと海の文化館 → 大乗寺 → JR香住駅 → 道の駅あまるべとまわるコース。しかも乗り降り自由の1日500円フリーパスとのこと。
つまり、この記事で紹介した「海沿いの遠回りルート」を、そのままバスでなぞれるということです。運転に自信がない方や、峠道を避けたい方には有力な選択肢になります。
- ⚠️ 運行の有無・時期・時刻・運賃は変わることがあります
- ⚠️ 出かける前に、必ず運行元の最新情報を確認してください
- 子連れの場合は、帰りの便の時刻を先に押さえておくと安心です
峠道の正直な話|慣れていないと、ちょっと怖い

ここは誠実に書きます。城崎から竹野へ抜ける鋳物師戻峠は、山道の運転に慣れていない人には怖いかもしれません。
- カーブが続く山道
- 車酔いしやすい人・お子さんは要注意(酔い止めや、窓を開けての換気を)
- 夜間や雨天はさらに慎重に
とはいえ、通り慣れれば20分ほどで温泉街と海がつながる、便利な道です。運転に不安がある場合は、時間はかかりますが海沿い経由など別ルートを選ぶ手もあります。
竹野浜の子連れ目線|水はきれい、でも夏は「早め行動」が命
水のきれいさは折り紙つき
竹野浜の一番の魅力は、とにかく水がきれいなこと。子どもと一緒に海に入ると、その透明度に毎回おどろきます。神戸から近い海とはまた違う、日本海側の海です。
駐車場とトイレは「取り合い」
正直な注意点です。夏のシーズン中、駐車場もトイレも取り合いになります。ただし、少し離れた場所まで探せば何とかなるというのが地元の感覚です。
- とにかく早めに行動する(午前の早い時間が勝負)
- 浜のすぐ前にこだわらず、離れた駐車場も候補に入れる
- トイレは混むので、着いたら先に場所を確認しておく
子連れだと「着いてから探す」が一番しんどいので、早めに着いて、拠点を作ってしまうのがおすすめです。海辺で使うレジャーシートなどの持ち物は、須磨海岸の記事にも書いています。
あえて遠回り|海沿いを走ると、寄り道が楽しい
峠を越えれば20分。でもあえて海沿いを遠回りするルートもあります。時間はかかりますが、こちらのほうが子連れには楽しいかもしれません。
城崎マリンワールドを経由できる
海沿いに回ると、城崎マリンワールドの前を通ります。日本海を臨む水族館で、都市部の水族館とはまた違う雰囲気。「温泉と海」に水族館まで足せるのが、このエリアの強みです。
丸一日使うなら、マリンワールド→竹野浜や、竹野浜→マリンワールド→城崎で外湯といった組み立てもできます(営業時間・料金は変わるので公式でご確認を)。
二方蒲鉾で買い食い
もうひとつのお楽しみが、二方蒲鉾(ふたかたかまぼこ)。マリンワールドから城崎温泉へ向かう途中にある、大正時代創業のかまぼこ屋さんです。
ここはその場で揚げた天ぷら(揚げ天)を店頭で買えるのがうれしいところ。移動の途中でつまむのにちょうどよく、子どもも喜びます。かまぼこやちくわはお土産にもなります(※商品や営業時間は変わることがあるので、最新は公式サイトでご確認ください)。
「移動時間=退屈な時間」になりがちな子連れドライブですが、途中に”降りる理由”を作っておくと、道中そのものが遊びになります。
竹野浜は「泳ぐ」だけじゃない|千畳敷と弁天浜

海水浴場としての竹野浜は有名ですが、個人的におすすめしたいのはその周辺です。
千畳敷|広い岩場で生き物さがし
竹野浜の裏手にあたる千畳敷は、名前のとおり広い岩場。ここで潮だまりの生き物を探すのが、子どもには最高に楽しい遊びです。
泳ぐのが苦手な子でも、生き物さがしなら夢中になれる。カニや小さな魚を見つけて騒ぐ時間は、海水浴とはまた別のおもしろさがあります。夏休みの自由研究のネタ探しにもなります(→自由研究のテーマ選び)。
- 足元は滑りやすい:マリンシューズなど、脱げにくく底のしっかりした靴を
- 波と潮位に注意:岩場は波が上がると危険。海況が悪い日は無理をしない
- 大人が必ず付き添う:足を取られやすい場所です
釣りも楽しい
竹野浜の近くには防波堤やこじんまりした浜(弁天浜など)もあり、釣りを楽しむこともできます。海水浴の人混みから少し離れて過ごしたいときの選択肢です。
※防波堤などには立入禁止区域や禁止事項が設定されていることがあります。現地の看板や地元のルールを必ず確認し、ライフジャケットの着用など安全対策のうえで楽しんでください。ごみは必ず持ち帰りを。
地元民の使い方|「海で遊んで、帰りに外湯」
地元にいた頃、よくやっていたのがこれです。竹野浜で遊んで、帰りに城崎温泉の外湯に入る。
海で遊んだあとの体を、温泉で流して帰る。この流れが最高なんです。夏以外の時期にもよくやっていました。
地元の人間は城崎に泊まりません(近いので)。だからこそ、外から来る人には「泊まる」と「遊ぶ」を組み合わせてほしいと思います。温泉街だけで完結させるのは、正直もったいない。
海のすぐそばで湯に入るなら「北前館」
もうひとつ、地元でよくやるのが海で遊んだあと、そのまま近くの温泉に入って帰るというパターンです。
竹野浜のすぐそばにあるのが北前館。館内の竹野温泉「誕生の湯」は、海に面した大きな窓から竹野浜を一望できる絶景の風呂で、露天風呂やサウナもあります。
海水と砂を流してさっぱりしてから帰れるので、子連れにはこれが本当にありがたい。城崎の外湯まで戻らなくても、その場で完結できます。館内にはレストランや北前船の資料室もあります。
- 城崎の外湯コース:温泉街の風情も楽しみたいとき
- 北前館コース:海で遊んだ流れでサッと入って帰りたいとき
※料金・営業時間・定休日は変わることがあるので、お出かけ前に公式サイトでご確認ください。
子連れの抱き合わせプラン例
パターン①:城崎に泊まって、翌日は海
- 1日目:昼すぎに神戸を出発 → 夕方に城崎着 → 外湯めぐり・温泉街を散歩 → 宿泊
- 2日目:朝、峠を越えて竹野浜へ → 午前中に海で遊ぶ → 昼過ぎに帰路
午前中に海を楽しめるので、混雑も暑さも避けやすいのが利点です。
パターン②:海で遊んで、帰りに外湯(日帰りもあり)
- 朝早く神戸を出発 → 午前中に竹野浜到着、遊ぶ
- 午後、峠を越えて城崎へ → 外湯で汗と海水を流す → 夕方に帰路
日帰りでも成立しますが、運転する人の負担は大きいので、無理せず1泊にするのも手です。
行く前に確認しておきたいこと
- 遊泳期間・海開きの時期(年によって変わります)
- 遊泳禁止になっていないか(天候・波の状況で変わります)
- 海の家や施設の営業状況
- 外湯の営業時間・定休日
- 駐車場の場所と料金
※このあたりは年や時期で変わるので、お出かけ前に必ず公式サイトや観光協会の最新情報をご確認ください。この記事の所要時間や料金も2026年7月時点の目安です。
まとめ|温泉と海は、セットにできる
- 城崎温泉⇔竹野浜は約9km・15〜20分(鋳物師戻峠を越える)
- 神戸から車で約2時間30分・高速片道3,000円ほど/電車なら約3時間・乗換なしの特急も
- 峠道は慣れないと怖い・車酔いに注意
- 竹野浜は水がきれい。ただし夏は駐車場とトイレの取り合い→早め行動
- 地元のおすすめは「海で遊んで、帰りに外湯」
温泉だけ、海だけ、で終わらせるにはもったいないエリアです。夏休みの家族旅行の行き先を考えている方は、ぜひセットで検討してみてください。同じく共働き家庭の1泊旅行としては、終業式の金曜に出発した大山旅行もどうぞ。旅行にかかるお金は夏休みの費用の記事にまとめています。


コメント